【浦河山岳会 日高への誘い vol.2 寄稿】

カムエク&野塚岳

 私と浦河山岳会のメンバーとの出会いは、昨年7月のカムイエクウチカウシだった。私の同行者は日本山岳会の西山氏と反橋氏の二人。八の沢出合い夜営の夕食で西山氏とは旧知だったメンバーと合流。出てくる出てくる酒また酒。よくもまあこれだけ担いできたなと感心しながら、私も嫌いな方ではないのでご相伴にあずかった。柳瀬さんお手製のウナギ飯も実に美味しかった。焚き火を囲んで山談義に花が咲いた。
 翌日、朝焼けに輝くカールを目指す。カールのお花畑はこの世の楽園だ。日高山脈の盟主たる風格を備えたカムエクの雄姿に感動。そして山頂に立つと360度の素晴らしい大展望。一足遅れて登ってきた浦河山岳会のメンバーと乾杯をした。それにしても明るくて酒好きな人達だ(私もあまり人のことは言えないが・・・笑)。
 そして札幌支部のメンバーとの山行は8月の神威岳・・・のはずだったが、林道崩壊で野塚岳へ行き先変更。前夜は楽古山荘で星空のもと大宴会。そして翌朝の野塚岳は本格的な沢登り。源頭をつめるとそこは広々とした野塚平。山頂を極めた後、ここでゆっくりくつろぐことができた。下りは少しばかり迷いつつもヤブを漕いで無事帰還。楽しい想い出となった。
 後日談だが、この時の落石で腕が腫れ上がったのを奇貨として、おつき合いのゴルフコンペを2回パス。硫黄山と愛別岳に登ることができた。災い転じて福となすである。
 私も1999年5月末に北海道へ赴任して以来、これまでに山渓・道新の北海道百名山119のうち107に登ることができたが、カムエク、野塚岳と日高山脈の素晴らしい沢登りで御一緒させていただいたメンバーに改めて深く感謝申し上げたい。(2002年1月)